【初心者向け】カット済み木材とボンドで簡単!おしゃれなコード隠しボックスDIY
はじめに:生活感をなくして安全に!コード隠しボックスDIY
電源タップにたくさんのプラグが差し込まれていたり、配線が絡まっていたり。リビングやデスク周りのコード類は、どうしても生活感が出てしまいがちです。見た目が気になるだけでなく、小さなお子様やペットがいるご家庭では、触ったり引っ張ったりすることによる事故の危険性も無視できません。
そんな悩みを解決してくれるのが、おしゃれな「コード隠しボックス」です。このボックスを使えば、コード類をまとめて収納し、見た目をすっきりとさせることができます。市販品もありますが、お部屋のサイズや雰囲気に合わせて自分で作ることも可能です。
「DIYは難しそう」「工具を使うのは不安」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、今回ご紹介するコード隠しボックスは、ノコギリを使わず、カット済みの木材と木工用ボンドを中心に簡単に作ることができます。DIY初心者の方でも、約1時間〜1時間半(ボンドの乾燥時間を除く)ほどで完成させることが可能です。安全に関する注意点もしっかりと解説いたしますので、安心して挑戦してみてください。
必要な材料と工具
このDIYで必要となる材料と工具は、ホームセンターや100円ショップ、インターネット通販などで手軽に揃えることができます。
材料
- カット済み木材: ボックスの各面となる板材です。ホームセンターなどで希望のサイズにカットしてもらいましょう。使用したい電源タップのサイズに合わせて、底板、天板、側板(2枚)、背板、前板となる合計6枚の木材を用意します。厚みは1cm〜1.5cm程度がおすすめです。集成材やパイン材は加工しやすく、初心者の方に適しています。
- 木工用ボンド: 木材同士を接着するために使用します。速乾性のものを選ぶと作業時間を短縮できます。
- サンドペーパー: 木材の表面を滑らかにしたり、角を丸めたりするために使用します。番手(目の粗さ)は180番〜240番程度があれば十分です。
- 塗料またはワックス(お好みで): 完成後に色をつけたり、木材を保護したりする場合に使用します。水性塗料は臭いが少なく扱いやすいため、初心者の方におすすめです。
- 細い釘や木ネジ(必要に応じて): ボンドでの接着をより強固にしたい場合に使用します。
工具
- 金槌(釘を使用する場合)
- ドライバー(木ネジを使用する場合)
- カッターナイフ または ドリルドライバーとビット(コードを通す穴を開ける場合)
- 鉛筆、定規、メジャー
- 木工用クランプまたはマスキングテープ(接着時に固定する場合)
- 軍手または作業用手袋
- 布や新聞紙(塗装時など)
作り方/手順
さあ、実際にコード隠しボックスを作ってみましょう。難しい工程はありませんので、ひとつずつ丁寧に進めてください。
- 木材の準備:
- カットしてもらった木材の切り口や表面をサンドペーパーで軽くこすり、滑らかにします。ささくれがあると怪我の原因になりますので、丁寧に行いましょう。特に角は少し丸めるようにやすりをかけると、安全性が高まります。
- 乾いた布で削りカスをきれいに拭き取ります。
- 接着位置の確認と仮組み:
- 各パーツ(底板、側板2枚、背板、前板、天板)を、完成形になるように並べてみます。どこにどの板が来るか、サイズは合っているかを確認してください。
- 側板と背板、底板をボンドで貼り合わせるイメージを持ちましょう。
- 各パーツの接着:
- 底板の側面に、側板と背板の小口(断面)が当たるようにボンドを塗ります。ボンドは薄く均一に塗るのがコツです。はみ出たボンドはすぐに濡れ布巾などで拭き取りましょう。
- ボンドを塗った面同士を正確に貼り合わせます。ズレがないようにしっかりと固定します。
- 木工用クランプがあれば、角が直角になるように固定するとより正確に仕上がります。クランプがない場合は、動かないようにテープで仮止めするか、重しを乗せるなどの方法でも構いません。
- ボンドが完全に乾くまで、取扱説明書に記載された時間放置します。速乾性ボンドでも、しっかりと強度が出るまで数時間は待つのがおすすめです。
- ボンドだけで不安な場合は、乾燥後、側板や背板の外側から底板に向けて細い釘や木ネジで補強することも可能です。
- コードを通す穴を開ける:
- ボックスの背板または側板に、電源コードや機器のコードを通すための穴または切り込みを入れます。使用する電源タップのプラグサイズに合わせて位置とサイズを決めましょう。
- 簡単な方法としては、背板の下部または側板の下部に、カッターナイフで数cm幅の切り込みをいくつか入れる方法があります。カッターを使う際は、必ずカッターマットなどを下に敷き、定規を当てて、複数回に分けて力を入れすぎずに切ってください。
- または、ドリルドライバーに適切な大きさのビットを装着し、穴を開ける方法もあります。穴を開ける位置に印をつけ、木材の下に当て木をしてから、ゆっくりと垂直にドリルを入れてください。
- 開けた穴や切り込みの断面をサンドペーパーで滑らかにしておきます。
- 前板と天板の取り付け:
- ボンドが完全に乾いたら、前板を接着します。前板は側板と底板の小口にボンドを塗って貼り合わせるか、または箱の内側からネジで固定する方法があります。使用したい電源タップのスイッチの操作性を考慮して、開閉できるように蝶番をつける、または固定しない(ただ乗せるだけにする)といった工夫もできますが、今回はシンプルな接着を基本とします。
- 最後に天板を接着します。こちらもボンドで貼り合わせる方法、または箱の内側からネジで固定する方法があります。電源タップの抜き差しを頻繁に行う場合は、天板は固定せず、ただ乗せるだけにしておくと便利です。今回はボンドで固定する方法で説明を進めます。
- 塗装またはワックスがけ(オプション):
- すべての接着が終わって完全に乾いたら、必要に応じて塗装やワックスがけを行います。
- 塗装する際は、まず木材用の下塗り剤(プライマー)を塗ると、塗料のノリが良くなります。
- 塗料は薄く塗り重ねるのがきれいに仕上げるコツです。一度に厚塗りせず、乾いてから二度塗り、三度塗りを繰り返します。
- ワックスは布で塗り込み、乾いた布で磨くと自然な風合いになります。
- 塗料やワックスが完全に乾くまで十分に時間を置いてください。
- 完成!
- 塗料やワックスがしっかり乾いたら、コード隠しボックスの完成です。中に電源タップやコード類を収納し、壁のコンセントとボックスの穴を通して配線します。
安全に関する注意点
DIY作業を安全に行うために、以下の点に注意してください。
- 作業場所の確保: 十分なスペースがあり、換気が可能な場所で行ってください。床が傷つかないように、新聞紙やブルーシートなどを敷くことをおすすめします。
- 工具の安全な使用:
- カッターナイフを使用する際は、刃を出しすぎず、必ず定規を当てて切り込み、力を入れすぎないように注意してください。指を切らないよう、刃の進行方向には手を置かないでください。
- ドリルドライバーを使用する際は、軍手は巻き込みの危険があるため外してください。しっかりと木材を固定し、ビットがブレないようにゆっくりと穴を開け始めてください。
- 金槌やドライバーを使用する際も、指などを叩いたり刺したりしないよう、対象物をしっかりと固定して作業してください。
- ボンドや塗料の取り扱い: ボンドや塗料を使用する際は、換気を十分に行ってください。誤って目や口に入ったり、皮膚に付着したりしないように注意し、付着した場合はすぐに洗い流してください。
- 木材の取り扱い: 木材にはささくれがある場合があります。作業中は軍手や作業用手袋を着用し、怪我を防止してください。
- 子育て家庭向け:
- DIY作業中はもちろん、工具や材料を片付けるまで、小さなお子様が作業場所に近づかないように十分注意してください。
- 完成したボックスの角は、サンドペーパーでしっかり丸めておきましょう。
- ボックスの中に熱がこもらないよう、コード類を詰め込みすぎないようにしてください。また、使用する電源タップの容量を超えないように注意しましょう。
- 完成したボックスは、安定した平らな場所に設置してください。不安定な場所では倒れる危険があります。
完成品のポイントと応用
完成したコード隠しボックスは、ごちゃごちゃしていた電源タップやコード類をすっきりまとめ、お部屋の見た目を整えてくれます。埃がたまりにくくなるので、掃除も楽になります。
今回はシンプルな箱型の作り方をご紹介しましたが、サイズや形を工夫することで様々な場所や用途に応用できます。例えば、もう少し大きめのものを作ってルーターや外付けHDDなども一緒に収納したり、ボックスの上に小物を飾れるようにしたりするのも良いでしょう。お好みで取っ手や装飾を施して、インテリアに合わせたデザインにアレンジするのも楽しいでしょう。
まとめ
今回は、DIY初心者の方でも簡単におしゃれなコード隠しボックスを作る方法をご紹介しました。カット済み木材とボンドを中心に、短時間で安全に作業を進めることができます。
ごちゃつくコード類を整理することで、見た目がすっきりするだけでなく、安全性の向上にもつながります。ぜひ今回の記事を参考に、ご自宅のコード類をまとめて、快適な空間を作ってみてください。はじめの一歩を踏み出せば、きっと次のDIYにも挑戦したくなるはずです。