ノコギリ不要!カット済み木材とボンドで簡単おしゃれな玄関スリッパラックDIY
はじめに
玄関のスリッパ収納に困ることはありませんか。家族の人数が増えたり、来客があったりすると、スリッパが散らかりがちになることもあるかもしれません。
今回ご紹介するのは、カット済み木材と木工用ボンド、そしてドライバーがあれば作れる簡単な玄関用スリッパラックのDIYです。材料はホームセンターや通販サイトで手軽に入手できるものばかりです。ノコギリを使う必要がないため、DIYがはじめての方でも安心して取り組めます。作業時間も短く、スキマ時間を活用して完成させることができます。
コンパクトながらもしっかりとスリッパを収納でき、玄関をすっきりとおしゃれに見せることが可能です。
おおよその所要時間目安: 作業時間 約1時間(木工用ボンドの乾燥時間を除く)
必要な材料と工具
このDIYで準備するものは以下の通りです。
材料:
- カット済み木材:
- 例: 厚み15mm、幅90mm のSPF材など
- 長さ 約300mm の板 2枚(底板、上部横板)
- 長さ 約285mm の板 2枚(側板)
- 長さ 約80mm の板 3枚(スリッパ立て)
- ※サイズはあくまで目安です。収納したいスリッパの数や置きたいスペースに合わせて調整してください。ホームセンターなどで必要な長さにカットしてもらうと便利です。
- 例: 厚み15mm、幅90mm のSPF材など
- 木工用ボンド: 速乾性タイプが作業効率を高めます。
- 木ネジ: 木材の厚みに合わせた長さのもの(例: 15mm厚の木材なら、長さ25mm~30mm程度)。数本準備します。
- サンドペーパー(紙ヤスリ): 番手は180〜240番程度が適しています。
- 必要に応じて: 塗料、ワックス、またはニス(木材保護や装飾のため)
工具:
- プラスドライバー: 木ネジを締めるために使用します。電動ドライバーがあるとより楽に作業できます。
- メジャーまたは定規: 木材の寸法確認やネジを打つ位置の印付けに使用します。
- 鉛筆: ネジを打つ位置などに印をつけます。
- ウェス(布): サンドペーパーで出た木くずを拭き取ったり、塗装時に使用します。
作り方/手順
以下のステップで進めます。
- 木材の準備:
- 用意したカット済み木材の全ての切り口や表面をサンドペーパーで軽く研磨します。これにより、ささくれを取り除き、手触りを滑らかにすることができます。木目に沿って丁寧に行うことがポイントです。
- 研磨後は、ウェスで木くずをしっかりと拭き取ります。
- 仮組みと印付け:
- 底板となる板の上に、側板2枚、上部横板1枚、スリッパ立て3枚を設計通りに配置し、仮組みしてみます。完成時のイメージを確認します。
- スリッパ立てを取り付ける位置を、鉛筆で底板と上部横板に正確に印付けします。スリッパの間隔が均等になるように調整してください。
- 接着(ボンド):
- 仮組みで確認した位置に合わせて、側板、上部横板、スリッパ立てのそれぞれ接合面に木工用ボンドを塗ります。
- ボンドを塗った面同士を合わせ、しっかりと圧着します。ズレがないように注意しながら固定します。必要であれば、クランプや重しなどでしばらく固定すると、より強力に接着できます。
- ネジ止め(補強):
- ボンドが完全に乾燥する前に(ボンドの種類によりますが、塗ってすぐにネジ止めが可能です)、接合箇所を木ネジで補強します。
- 手順2で印付けした位置を目安に、ドライバーを使って木ネジを打ち込みます。木材の端に近すぎると割れる可能性があるため、端から1cm以上内側に打つのが目安です。
- ネジは木材に対して垂直に、力をかけすぎずにゆっくりと締め込みます。電動ドライバーを使う場合は、締めすぎると木材を傷めるため注意が必要です。
- ボンドの乾燥:
- 全ての接着・ネジ止めが終わったら、木工用ボンドが完全に乾燥するまで待ちます。ボンドのパッケージに記載されている乾燥時間を確認してください。しっかりと乾燥させることで、家具全体の強度が増します。乾燥が不十分だと、使用中に接合部が外れる可能性があります。
- 仕上げ(オプション):
- ボンドが完全に乾いた後、必要であれば全体を再度サンドペーパーで研磨し、表面を滑らかに仕上げます。特に角の部分を少し丸くすると、ぶつかっても怪我をしにくくなります。
- お好みで、塗料やワックス、ニスを塗ります。塗装することで木材の保護になり、見た目もよりおしゃれになります。お子様がいるご家庭では、食品安全基準に適合した塗料など、安全性の高いものを選ぶとより安心して使用できます。
安全に関する注意点
DIY作業を安全に行うために、以下の点に注意してください。
- 工具の正しい使い方:
- ドライバー(特に電動ドライバー)を使用する際は、ネジから先端が外れないように、しっかりとネジに押し付けながら垂直に回してください。
- 電動ドライバーの回転部分に衣類や髪、指などが巻き込まれないように十分に注意し、作業に適した服装で行ってください。
- 木材の取り扱い:
- 木材のささくれは、作業中に思わぬ怪我の原因となることがあります。作業前や研磨の際は、木材の表面や切り口をよく確認し、ささくれがあれば丁寧に取り除いてください。
- カット済みの木材でも、角が鋭利な場合があります。サンドペーパーで角を丸くしておくと、後々安全に使用できます。
- 作業場所の確保:
- 作業は、安定した広い場所で行いましょう。床が散らかっていると、工具や材料につまずいたり、落下した部材で怪我をしたりする危険があります。
- 小さなお子様やペットがいる場合は、作業中は安全な場所に離れていてもらうなど、十分に注意してください。
- ボンド・塗料の換気と保管:
- 木工用ボンドや塗料、ニスを使用する際は、窓を開けるなどして十分に換気を行ってください。
- これらの材料は、お子様やペットの手の届かない場所にしっかりと保管し、誤飲・誤食を防いでください。
- 完成品の確認:
- 完成したスリッパラックにグラつきがないか、ネジがしっかりと締まっているか、危険なささくれなどが残っていないか、使用前に必ず確認してください。
完成品のポイント/応用
今回ご紹介した方法で作るスリッパラックは、シンプルなデザインながら玄関に馴染みやすく、実用的です。
- スリッパを立てて収納するため、場所を取らず、見た目もすっきりします。
- 塗装やワックスで仕上げることで、お好みのインテリアに合わせた雰囲気になります。玄関の床や壁の色に合わせて選ぶのも良いでしょう。
- 材料の木材のサイズや枚数を調整することで、収納できるスリッパの数を変えたり、ブックエンドやファイルボックスなど、他の用途に応用したりすることも可能です。
まとめ
ノコギリを使わず、カット済み木材とボンド、ドライバーだけで完成する玄関スリッパラックのDIYはいかがでしたか。難しい工程はなく、DIY初心者の方でも気軽に挑戦できるのではないでしょうか。
ご自身の暮らしに合わせたサイズの家具を自分で作る体験は、きっと楽しいものになるはずです。安全に注意しながら、ぜひDIYのある暮らしの一歩を踏み出してみてください。