【初心者向け】ファイルボックスとボンドで簡単!おしゃれな引き出し収納DIY
はじめに:ファイルボックスで手軽に引き出し収納をDIY
デスク周りの小物や、棚の中の整理整頓に役立つ引き出し収納。市販品も良いですが、サイズが合わなかったり、デザインが好みでなかったりすることもあるかもしれません。
そこで今回は、身近な「ファイルボックス」を活用した、簡単でおしゃれな引き出し収納のDIY方法をご紹介します。ノコギリを使わず、木工用ボンドをメインに組み立てるので、DIYがはじめての方でも挑戦しやすい内容です。
このDIYの所要時間目安は、約1時間〜1時間半程度です(ボンドの乾燥時間は除く)。手軽に作れるのに実用的な引き出し収納、ぜひ挑戦してみてください。
用意するもの:材料と工具
特別なものは必要ありません。ホームセンターや100円ショップで手に入る材料と基本的な工具で作ることができます。
材料
- ファイルボックス(段ボール製またはプラスチック製): 同じサイズを複数個(作りたい段数分)。引き出し本体として使用します。丈夫な段ボール製が加工しやすくおすすめです。
- 木材(枠組み用): ファイルボックスのサイズに合わせてカットされた板材または角材。ホームセンターのカットサービスを利用すると、ノコギリを使わずに済みます。完成サイズに合わせて必要な枚数を準備してください。
- 木工用ボンド: 木材同士、または木材とファイルボックスの固定に使用します。速乾タイプが便利です。
- (推奨)塗装材: お好みの色や質感にするためのペンキ、ニス、ワックスなど。塗料を塗る場合はハケやローラーも必要です。
- (必要に応じて)取っ手: 引き出しやすいように、つまみや取っ手を付ける場合。木製、金属製など、デザインに合わせて選びます。
- (必要に応じて)補強用のL字金具やつっかえ棒など: より強度を出したい場合。
工具
- 定規、鉛筆またはマジック: 寸法を測ったり、印をつけたりするために使います。
- カッターナイフ: 段ボール製のファイルボックスを加工する場合に使用します。
- サンドペーパー: 木材の切り口や角を滑らかにする(面取りする)ために使います。目の粗いもの(#80〜#120程度)と細かいもの(#240〜#400程度)があると良いでしょう。
- (推奨)クランプまたはマスキングテープ: ボンドが乾くまで材料を固定するために使います。クランプがなければ、重しを乗せたり、幅の広いマスキングテープで仮止めしたりする方法でも代用できます。
- (推奨)作業マットまたは新聞紙: 作業台や床を汚さないために敷きます。
作り方:簡単引き出し収納のステップ
ここでは、カット済みの木材で簡単な箱型の枠を作り、そこに加工したファイルボックスを収める方法を例にご説明します。
ステップ1:材料の準備と木材の下準備
木材の切り口や角は、ささくれがあると危険です。サンドペーパーを使って、触っても安全なように角を軽く丸める(面取りをする)作業をしてください。特に、お子さんが使用する可能性がある場合は、念入りに行いましょう。
ステップ2:引き出し本体(ファイルボックス)の加工
段ボール製のファイルボックスを横向きにして引き出しとして使う場合、前面となる部分以外の上部などをカッターナイフで切り取る加工が必要になります。カッターナイフを使う際は、下にカッターマットを敷き、刃の出しすぎに注意して、安定した場所で作業してください。プラスチック製の場合は、そのまま使うか、必要な部分だけをカットします。
ステップ3:枠組みとなる箱の組み立て
準備したカット済みの木材を、作りたい引き出し収納のサイズに合わせて箱状に組み立てます。
- 木材の接着面に木工用ボンドを適量塗ります。ボンドは付けすぎるとはみ出して綺麗に仕上がりにくくなるため注意が必要です。
- ボンドを塗った面同士を正確に合わせて接着します。
- ボンドが乾くまでの間、クランプやマスキングテープを使ってしっかりと固定します。クランプがない場合は、本などの重しを乗せて圧をかける方法でも固定できます。
ステップ4:ボンドが完全に乾くのを待つ
ボンドのパッケージに記載されている乾燥時間を確認し、しっかりと乾かします。完全に乾かないうちに動かすと、組み上げた箱が歪んでしまうことがあります。
ステップ5:引き出し(ファイルボックス)を枠に入れる
ボンドが完全に乾いたら、加工したファイルボックスを枠組みの中に入れてみましょう。スムーズに出し入れできるか確認してください。もし引っかかる場合は、ファイルボックスのサイズを再確認するか、枠の内側を軽くサンドペーパーで削るなどの微調整が必要になる場合があります。
ステップ6:(必要に応じて)塗装や取っ手の取り付け
枠組みやファイルボックスに塗装をすることで、お部屋の雰囲気に合わせたおしゃれな引き出し収納に仕上がります。塗装する場合は、風通しの良い場所で作業し、塗料の注意書きに従ってください。
ファイルボックスに取っ手を取り付けると、より使いやすくなります。取っ手の種類に合わせて、木工用ボンドで貼り付けたり、ネジやボルトで固定したりしてください。ネジなどを使う場合は、ファイルボックスの素材によっては貫通してしまうことがあるため、裏側も確認しながら作業を進めましょう。
これで、ファイルボックスを使った簡単引き出し収納の完成です。
安全に関する注意点
DIYを楽しむ上で、安全確保は非常に重要です。特に小さなお子さんがいるご家庭では、以下の点に注意して作業してください。
- 工具の取り扱い: カッターナイフやサンドペーパーなど、怪我の危険がある工具を使用する際は、周囲に人がいないか確認し、落ち着いて作業してください。使用しない時は安全な場所に保管しましょう。
- 作業場所: 十分なスペースを確保し、滑ったりつまずいたりする危険がない場所を選びましょう。床に新聞紙や作業マットを敷くことで、汚れ防止にもなります。
- 換気: 塗装や接着剤を使用する場合は、窓を開けるなどして十分に換気を行ってください。
- 材料の保管: 作業途中の木材やボンドなどは、お子さんの手の届かない場所に保管してください。
- 完成品の安全性: 完成した家具の角はしっかり面取りするなど、怪我をしにくい仕上げを心がけてください。引き出しの開閉時に指を挟む構造になっていないか確認し、設置場所は安定していて倒れる心配がない場所を選びましょう。必要であれば、家具転倒防止対策も検討してください。
完成品のポイントと応用アイデア
このファイルボックス引き出し収納は、さまざまな場所で活躍します。
- デスク周り: 文房具や書類、充電器など、細々としたものの整理に。
- リビング: リモコン、眼鏡、郵便物など、すぐ使うものをしまうのに便利です。
- 子供部屋: ブロックやミニカーなど、小さなおもちゃの分類収納に役立ちます。
- 棚の中: 既存の棚の中にぴったり収まるように作れば、よりすっきりとした収納になります。
ファイルボックスの素材(段ボール、プラスチック、布など)や色を変えたり、枠組みをツートンカラーにしたりと、アレンジ次第でオリジナリティあふれる収納家具を作ることができます。また、同じものをいくつか作って積み重ねれば、必要な段数にカスタマイズすることも可能です。
まとめ
今回は、ファイルボックスと木工用ボンドを使った簡単な引き出し収納のDIYをご紹介しました。難しい工具や高度な技術は不要で、短い時間で実用的な家具が完成します。
「はじめてのDIY家具ガイド」では、このように初心者の方でも手軽に挑戦できるDIYアイデアを多数ご紹介しています。ぜひ他の記事も参考にしていただき、ご自身のペースでDIYを楽しんでいただければ幸いです。
次に挑戦するDIYのインスピレーションに、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。