【初心者向け】ノコギリ不要!簡単おしゃれなスリム玄関収納DIY
はじめてでも大丈夫!玄関をスッキリさせる簡単スリム収納
玄関は家の顔でありながら、靴や傘、鍵、郵便物など、つい物が溢れて散らかりがちな場所です。特にマンションなどではスペースが限られていることも多く、収納家具を置くのをためらってしまうこともあるかもしれません。
この記事でご紹介するのは、そんな玄関のちょっとした隙間にも置ける、スリムでおしゃれな収納棚のDIY方法です。ノコギリを使わずに、ホームセンターなどでカットしてもらった木材と、ドライバーやボンドといった基本的な工具だけで作成できます。DIYがはじめての方や、お子様がいて作業時間をなかなか取れない方でも、比較的短時間(所要時間目安:約1~2時間(乾燥時間含まず))で完成させられるように、簡単な工程で設計しました。
この収納棚があれば、鍵の定位置ができたり、靴ベラや折り畳み傘を立てて置けたりと、玄関がぐっと使いやすくなります。ぜひ、この機会にDIYに挑戦して、快適な玄関空間を実現してみませんか?
準備するもの
このDIYに必要な材料と工具をご紹介します。特別なものはほとんど必要ありません。
材料
- 木材(棚板用): 厚さ1.5~2cm程度の板材を、必要な枚数とサイズで用意します。今回は、奥行き10cm、幅20cmの板を3枚(棚板3段分)と、高さ50cmの板を2枚(側板)を例とします。ホームセンターの木材カットサービスを利用すれば、ノコギリを使わずに正確なサイズで手に入れられます。
- 側板用:厚さ1.5~2cm × 幅10cm程度 × 長さ50cm → 2枚
- 棚板用:厚さ1.5~2cm × 幅10cm程度 × 長さ20cm → 3枚
- 補足:SPF材など安価で加工しやすい木材が初心者にはおすすめです。
- 木工用ボンド: 木材同士を固定するために使用します。速乾性タイプが便利です。
- 木ネジ: 木材をしっかりと固定したい場合に使用します。(木工用ボンドだけでも固定できますが、ネジを併用するとより頑丈になります。)木材の厚みの2/3程度の長さのものが適しています。
- サンドペーパー(やすり): 木材の表面や切り口を滑らかにするために使用します。(番手は120〜240程度がおすすめです。)
- お好みの塗料またはワックス: 仕上げの着色や保護に使用します。(水性塗料や蜜蝋ワックスなどが扱いやすく、おすすめです。)
工具
- メジャーまたは定規: 寸法を測るために使用します。
- 鉛筆: 印をつけるために使用します。
- ドライバー: 木ネジを使用する場合に必要です。電動ドライバーがあると作業が楽になりますが、手動のドライバーでも十分です。
- ハケまたは布: 塗料やワックスを塗るために使用します。
- 手袋(作業用): 木材のささくれや汚れから手を保護するために使用します。
作り方・手順
それでは、実際にスリム玄関収納棚を作っていきましょう。
- 木材の準備
- ホームセンターで希望のサイズにカットしてもらった木材を用意します。
- すべての木材の切り口や表面をサンドペーパーで丁寧にやすりがけします。角を少し丸めると、より滑らかで安全な仕上がりになります。粉が出ますので、屋外や新聞紙を敷いた場所で行うと良いでしょう。やすりがけが終わったら、乾いた布で木くずを拭き取ります。
- 棚板の位置決め
- 2枚の側板に、棚板を取り付ける位置を鉛筆で印をつけます。下の棚板から順番に、お好みの高さで印をつけてください。今回は下から10cm、30cm、50cmの位置に棚板の下端が来るように印をつけることを例とします。(側板の長さは50cmなので、一番上の棚板は側板の天面と揃える形です。)
- 印をつける際は、側板の厚みを考慮して、棚板が水平になるように注意してください。
- 棚板の接合(ボンド)
- 側板につけた印に合わせて、棚板の木口(切断面)に木工用ボンドを塗ります。
- ボンドを塗った棚板を、印の位置に合わせて側板に接着します。
- すべての棚板を接着したら、ボンドがしっかりと乾燥するまで動かさずに待ちます。ボンドの種類によって乾燥時間は異なりますので、製品の説明書を確認してください。乾燥時間は通常30分〜数時間程度です。
- 棚板の接合(ネジ止め - 必要な場合)
- ボンドである程度仮固定できたら、強度を高めるために木ネジで固定します。
- 側板の外側から、棚板の中心に向かって、鉛筆で印をつけた位置にネジを打ち込みます。ネジを打つ前に、細いドリルで下穴を開けておくと、木割れを防ぐことができます。(必須ではありませんが、よりきれいに仕上がります。)
- 反対側の側板も同様にネジ止めします。
- 注意:ネジを強く締めすぎると木材が割れることがありますので、適度な力加減で行ってください。
- 仕上げ
- 組み立てが完了したら、再度全体を軽くやすりがけして表面を整えます。
- ホコリを拭き取った後、お好みの塗料やワックスを塗ります。塗料を使用する場合は、一度塗り目が乾いてから二度塗りすると、よりきれいに発色します。
- 塗料やワックスが完全に乾燥するまで待ちます。塗料の種類によっては換気が必要ですので、風通しの良い場所で作業し、乾燥させましょう。
- 完成
- 塗料がしっかり乾いたら、スリム玄関収納棚の完成です!
安全に関する注意点
DIY作業を行う際は、安全に十分配慮することが大切です。特に小さなお子様がいるご家庭では、作業中だけでなく、完成した家具の設置場所にも注意が必要です。
- 作業場所の確保: 周囲に危険なものがなく、安定した平らな場所で作業しましょう。お子様やペットが近づかないように注意してください。作業中は換気も忘れずに行いましょう。
- 工具の取り扱い: ドライバーなどを使用する際は、木材をしっかりと固定し、滑って手などを傷つけないように注意してください。無理な力をかけず、電動工具の場合は取扱説明書をよく読んでから使用してください。手袋の着用もおすすめです。
- 木材のささくれ: やすりがけは、木材のささくれによる怪我を防ぐために非常に重要です。特に角や切り口は念入りに行いましょう。
- 塗料・ワックスの使用: 使用する塗料やワックスの注意事項をよく読み、換気を十分に行ってください。お子様の手の届かない場所で保管し、使用後も安全な場所に片付けましょう。
- 完成後の設置: スリムな家具は、奥行きがないため転倒しやすい場合があります。壁にぴったりと沿わせる、またはL字金具などで壁に固定するなど、転倒防止対策を検討してください。お子様が棚に登ったり、寄りかかったりしないよう、安全な使い方を促してください。
完成品のポイントと応用アイデア
完成したスリム玄関収納棚は、そのスリムさを活かして、玄関のちょっとした隙間に設置できます。鍵置き場、靴ベラ立て、除菌スプレーや折り畳み傘の一時置き場として活用できます。
- シンプルアレンジ: 側板や棚板の角を大きめに丸くカットするだけで、やさしい印象になります。(この場合、カットサービス利用時に依頼できるか確認が必要です。)
- フックを追加: 側板や背板(薄いベニヤなどを追加で貼り付けた場合)に小さなフックを取り付ければ、鍵をかけたり、シューホーンを吊るしたりできます。
- 色を変える: 設置場所のインテリアに合わせて、木材の色を変えるだけで雰囲気が大きく変わります。明るい色や落ち着いた色など、ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
今回は、ノコギリを使わずに簡単に作れるスリムな玄関収納棚のDIYをご紹介しました。少ない材料と工具で、短時間で完成させられるので、DIY初心者の方でも挑戦しやすいかと思います。
この収納棚があることで、散らかりやすかった玄関が片付き、使いやすさが向上します。自分で作った家具が生活を快適にしてくれる喜びを、ぜひ体験してみてください。
このDIYをきっかけに、身の回りの小さな不便を解消する家具作りに興味を持っていただけたら嬉しいです。安全に注意しながら、ぜひ楽しいDIY時間を過ごしてください。