【初心者向け】ノコギリ不要!簡単おしゃれな玄関ベンチ(収納付き)DIY
玄関は家の顔であり、毎日使う場所です。靴の脱ぎ履きがスムーズにできるだけでなく、ちょっとした収納があると非常に便利です。特に小さなお子さんがいるご家庭では、座って靴を履ける場所があると助かります。
この記事では、DIY初心者の方でも安心して取り組める、ノコギリを使わない簡単でおしゃれな玄関ベンチ(収納付き)の作り方をご紹介します。必要な材料はホームセンターでカットしてもらうので、難しい工程はありません。ドライバーがあればすぐに始められます。
このDIYの所要時間目安は、乾燥時間を除いて実作業時間2時間程度です。材料の準備や塗料の乾燥時間を含めると、半日〜1日で完成を目指せます。
なぜこの玄関ベンチDIYが初心者におすすめなのか
- ノコギリ不要: ホームセンターの木材カットサービスを利用するため、ノコギリを使う工程がありません。木材加工の不安が軽減されます。
- 少ない工具: 電動ドライバー(または手動ドライバー)と最低限の測定道具があれば作れます。
- シンプルな構造: 組み立てるパーツが少なく、手順も分かりやすいため、迷うことなく作業を進められます。
- 実用性とおしゃれさ: 玄関に置くだけで便利になり、デザイン次第でおしゃれな空間を演出できます。ベンチ下に収納スペースがあるのも魅力です。
必要な材料と工具
この玄関ベンチを作るために必要な材料と工具は以下の通りです。
材料
- 木材: 厚み15mm〜19mm程度のパイン材やSPF材などが加工しやすくおすすめです。ホームセンターで必要なサイズにカットしてもらいます。
- 座面用: 1枚 (例: 奥行き25cm × 幅60cm)
- 側板用: 2枚 (例: 高さ30cm × 奥行き25cm)
- 底板用: 1枚 (例: 奥行き25cm × 幅56.4cm ※側板の内側に取り付ける場合)
- 仕切り板用: 1〜2枚 (例: 高さ20cm × 奥行き25cm ※収納を仕切る場合)
- ※サイズはあくまで例です。設置したい場所に合わせて調整してください。特に底板の幅は、側板の厚みを考慮して調整が必要です(この例では側板厚1.8cmとして計算しています)。
- 木工用ボンド: 木材の仮固定や強度アップに使います。速乾タイプが便利です。
- 木ネジ: 木材の厚みに合わせた長さのものを用意します。座面固定用、側板固定用など、数種類あると便利です。事前に本数を計算しておきましょう。
- サンドペーパー: 木材の表面や角を滑らかにするために使用します。#120〜#240番程度があると良いでしょう。
- 塗料(任意): ワックス、ニス、水性塗料など。お好みの仕上がりに合わせて選びます。ヤスリがけ後に使用します。
工具
- 電動ドライバー(推奨)または手動ドライバー: ネジを締めたり緩めたりするのに必要です。電動があると作業が格段に楽になります。
- メジャーまたは定規: 木材のサイズ確認やネジを打つ位置を決める際に使います。
- 鉛筆: ネジを打つ位置などの印付けに使います。
- さしがね(あると便利): 木材を直角に組み立てる際に役立ちます。
- クランプ(あると便利): 組み立て時に木材を固定しておくと作業しやすくなります。
- 軍手または作業用手袋: 怪我の防止に。
- 保護メガネ(推奨): 木くずや塗料が目に入るのを防ぎます。
作り方/手順
さあ、実際に玄関ベンチを作ってみましょう。
ステップ1:木材の準備と下準備
- 木材のカット依頼: ホームセンターで用意した寸法リストを見せ、必要な木材をカットしてもらいます。正確な寸法を伝えることが重要です。
- サンディング(ヤスリがけ): カットされた全ての木材の表面と角をサンドペーパーで丁寧に研磨します。特に角は、手で触れたときに引っかかりがないように念入りに磨くと、安全性が高まります。木くずはしっかりと払い落とします。
ステップ2:組み立て開始
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側板と底板の取り付け: まず、側板2枚の間に底板を取り付けます。底板を取り付ける高さは、ベンチの強度や収納スペースの高さに合わせて決めますが、床から少し浮かせるのが一般的です(例: 床から5cm程度)。
- 鉛筆で側板の内側に底板を取り付ける位置に印をつけます。
- 木工用ボンドを底板の側面に塗布し、印をつけた位置に合わせて側板に貼り付けます。クランプで固定するか、手で押さえて仮止めします。
- 側板の外側から、底板に向かって木ネジを打ち込み、しっかりと固定します。ネジを打つ前に、下穴を開けておくと木割れを防げます。
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仕切り板の取り付け(任意): 収納スペースを区切りたい場合は、底板の上に仕切り板を取り付けます。
- 取り付けたい位置を決め、底板と座面(この時点ではまだ取り付けていませんが、仕切り板の上端が座面に当たることを想定)に印をつけます。
- 仕切り板の底面にボンドを塗り、底板に貼り付けます。必要であれば、側板やもう一枚の仕切り板にもボンドで接続します。
- 側板から仕切り板に向けてネジで固定するか、L字金具などで固定する方法もあります。
ステップ3:座面の取り付け
- 座面と本体の接合: 組み立てた本体(側板、底板、仕切り板)の上に座面を乗せます。
- ボンドで仮固定: 座面と本体の接合部分に木工用ボンドを塗布し、位置を正確に合わせて乗せます。
- ネジで固定: 座面を下から、または上から木ネジで本体に固定します。座面の上からネジを打つ場合は、ネジ頭が沈むように皿取り加工をすると見た目がきれいです。側板や仕切り板の上部から座面に向かってネジを打ち込み、全体をしっかりと固定します。
ステップ4:仕上げ(サンディングと塗装)
- 最終サンディング: 組み立てが終わったら、もう一度全体をサンディングします。特にネジを打った箇所や角、表面の凹凸を滑らかにします。木くずを丁寧に除去します。
- 塗装: 塗料を使う場合は、この段階で行います。ワックスで木材の風合いを生かしたり、水性塗料でカラフルに仕上げたり、ニスで保護したり、お好みのものを選びます。塗装前に、塗料缶の指示に従い、必要であれば下地処理を行います。通気性の良い場所で作業し、しっかりと乾燥させます。
ステップ5:完成
塗料が完全に乾燥したら、玄関ベンチの完成です。設置場所に置いて、使い心地を試してみてください。
安全に関する注意点
DIY作業を安全に行うためには、以下の点に十分注意してください。
- 作業場所の確保: 十分なスペースがあり、換気が良く、平らで安定した場所で作業を行いましょう。小さなお子さんやペットを作業場所に近づけないように配慮してください。
- 工具の取り扱い: 電動ドライバーを使用する際は、取扱説明書をよく読み、正しい使い方を確認してください。作業中は軍手などを着用し、刃物や鋭利な箇所に注意します。
- ネジの管理: 小さなネジはお子さんが誤飲する可能性があります。作業中はもちろん、保管場所にも十分注意してください。
- 木材のささくれ: 木材の切り口や表面にはささくれがある場合があります。サンディングで滑らかにし、手や指を傷つけないように注意しましょう。
- 組み立て後の確認: 組み立てが完了したら、ネジがしっかりと締まっているか、ぐらつきがないか、木材の角が危険でないか(必要であれば面取りやカバーを検討)など、安全性に問題がないか入念に確認してください。特に、お子さんが使用する場合は、より一層の安全確認が必要です。
- 塗料の使用: 塗料によっては有機溶剤を含むものがあります。使用する際は必ず換気を十分に行い、必要に応じてマスクや手袋を着用してください。お子さんやペットがいる環境では、F☆☆☆☆(エフ・フォースター)などの安全基準を満たした水性塗料を選ぶことをおすすめします。
完成品のポイントと応用アイデア
完成した玄関ベンチは、靴を履くときの補助になるだけでなく、ちょっとした荷物を置いたり、飾り棚として使ったりと様々な用途に使えます。
- 収納スペースの活用: ベンチ下の空間には、スリッパを置いたり、お子さんの外遊び道具を入れたカゴを置いたり、靴のケア用品を収納したりと、工夫次第で便利に使えます。仕切り板があると、物の整理がしやすくなります。
- アレンジアイデア:
- 座面にクッションや座布団を置くと、座り心地が良くなり、見た目もよりおしゃれになります。
- お好みの色に塗装して、玄関の雰囲気に合わせることができます。
- 側面に簡単なフックを取り付ければ、鍵や靴べらをかける場所になります。
- 木材の種類や色を変えることで、全く違うテイストに仕上げることも可能です。
まとめ
今回は、ノコギリを使わずに、カット済み木材とドライバーだけで簡単にできる、収納付きの玄関ミニベンチの作り方をご紹介しました。DIY初心者の方でも、手順通りに進めればきっと素敵なベンチが完成するはずです。
自分で作った家具が日々の暮らしの中で活躍してくれるのは、DIYの大きな喜びです。この玄関ベンチをきっかけに、ぜひ他の簡単なDIYにも挑戦してみてください。安全に注意しながら、DIYのある暮らしを楽しんでいただければ幸いです。