【初心者向け】カット済み木材とドライバーで簡単!安全でおしゃれな子供用踏み台DIY
はじめてのDIYで安全な子供用踏み台を作ってみませんか
お子様が手洗いや歯磨きをする際、あるいはキッチンでお手伝いをしたがる時など、ご家庭に踏み台があると大変便利です。市販品も良いですが、使いたい場所にぴったり合うサイズが見つからなかったり、インテリアに馴染むデザインがなかったりすることもあるかもしれません。
そこで今回は、DIYが全くはじめての方でも挑戦できる、簡単で安全な子供用踏み台の作り方をご紹介します。ノコギリを使わず、あらかじめカットされた木材とドライバーだけで完成するため、短時間で手軽に取り組めます。安全性に配慮した作り方を丁寧にご説明しますので、ぜひ一緒に素敵な踏み台を作ってみましょう。
このDIYのおおよその所要時間目安は、組み立てと研磨、簡単な塗装を含めて1時間〜2時間程度です。
必要な材料と工具
この踏み台DIYに必要な材料と工具は以下の通りです。ホームセンターやオンラインショップで手軽に入手できます。
材料
- カット済み木材:
- 天板用:厚さ15mm〜18mm程度の板 1枚 (例: 25cm × 35cm)
- 側面用:厚さ15mm〜18mm程度の板 2枚 (例: 15cm × 25cm)
- 底板(補強用):厚さ15mm〜18mm程度の板 1枚 (例: 10cm × 30cm)
- ご家庭の洗面台の高さなどに合わせて、側面の高さや天板のサイズを調整してください。ホームセンターのカットサービスを利用すると便利です。
- 木工用ビス: 木材の厚さの2.5倍〜3倍程度の長さのもの (例: 厚さ18mmの木材には長さ45mm程度のビス) 20本程度
- 木工用ボンド: 強度を高めるために使用します。速乾性のあるものが便利です。
- 紙やすり: 番手は#120〜#240程度。角を丸めたり表面を滑らかにしたりするために使います。
- 塗料またはワックス(任意): 木材保護や着色のため。小さなお子様が使用するものなので、食品衛生法に適合したものや、F☆☆☆☆(フォースター)等級のものなど、安全基準を満たした製品を選んでください。
工具
- 電動ドライバーまたは手動ドライバー: ビスを打ち込むために必須です。可能であれば電動ドライバーがあると作業が楽になります。
- メジャー: 寸法を測るために使います。
- 鉛筆: 印をつけるために使います。
- さしがね: 直角を確認するためにあると便利です。
- クランプ(任意): 木材を固定する際に使用すると、組み立てやすくなります。
- 軍手: 作業中の怪我防止のために着用をお勧めします。
作り方/手順
ここでは、カット済み木材を使って簡単な箱型の踏み台を作る手順を解説します。
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材料の確認と下準備
- 準備した木材が設計通りのサイズにカットされているか確認します。
- 全ての木材の切り口や表面を、紙やすりで軽く研磨します。特に角は、お子様が怪我をしないように滑らかに念入りに研磨してください。ささくれがないか指で触って確認しましょう。
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組み立て位置の印つけ
- 天板の裏側に、側面となる板を取り付ける位置を鉛筆で印つけします。端から木材の厚み分の位置に線を引くと、取り付け位置が分かりやすくなります。さしがねを使って直角を確認しながら印をつけると正確に仕上がります。
- 側面となる板の、天板と接合する面にも、ビスを打つ位置に等間隔で印をつけます。木材の幅に合わせて3〜4カ所程度が目安です。
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側面の取り付け
- 印をつけた位置に木工用ボンドを少量塗布します。ボンドははみ出しすぎないように注意してください。
- 天板の裏側に、側面となる板を印に合わせて垂直に置きます。
- ボンドが乾く前に、側面から天板に向かって、印をつけた位置に木工用ビスを打ち込んで固定します。電動ドライバーを使う際は、締めすぎによる木材の割れに注意しながら、慎重に作業してください。手動ドライバーの場合は、力を均等に加えながら回します。もう一方の側面も同様に取り付けます。
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底板(補強板)の取り付け
- 側面を取り付けたら、踏み台を逆さまにします。
- 底板(補強板)を、側板と側板の間に渡すように、踏み台の中央付近に配置します。この板は踏み台全体の強度を高める役割があります。
- 底板の両端にボンドを塗り、側板の内側から底板に向かって、または底板の上から側板に向かってビスを打ち込んで固定します。この際、踏み台が歪まないように注意しながら位置を調整してください。
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最終的な研磨
- 全てのビス留めが終わったら、再度全体を紙やすりで丁寧に研磨します。特に木材の角や切り口、ビスの頭が出っ張っていないかなどを確認し、お子様が安全に使えるように滑らかに仕上げてください。
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塗装・仕上げ(任意)
- 木くずをよく払い、お好みで塗料やワックスを塗布します。安全性の高い、お子様向けの塗料を選びましょう。
- 塗料が完全に乾燥するまで、換気の良い場所でしっかりと乾かします。
- 必要に応じて、踏み台の底面に滑り止めシートやゴムを取り付けると、より安全に使用できます。
安全に関する注意点
DIY作業、特に木工においては、安全に十分配慮することが非常に重要です。
- 作業場所: 十分なスペースがあり、換気が良い場所を選んでください。床が傷つかないようにシートなどを敷くと安心です。
- 工具の扱い: ドライバーを使用する際は、木材をしっかりと固定し、ビスをまっすぐに打ち込むように注意してください。電動ドライバーはパワフルなので、誤って指などを挟まないよう、また木材が割れないよう使い方に慣れてから作業しましょう。軍手の着用もお勧めします。
- 木材の処理: 木材のささくれは怪我の原因になります。研磨は必ず丁寧に行い、全ての面や角が滑らかになっているか確認してください。
- ビス留め: ビスは木材の厚さに合ったものを使用し、しっかりと締め込んでください。緩みがあると強度が落ち、思わぬ事故に繋がる可能性があります。ただし、締めすぎると木材が割れることがあるため注意が必要です。
- 完成品の確認: 完成したら、ぐらつきがないか、ビスが飛び出ていないか、全ての角が丸まっているかなどを入念に確認してください。実際に体重をかけてみて、十分な強度があるか確認することも重要です。
- 使用時の注意: 滑りやすい場所での使用は避け、必ず安定した平らな場所でご使用ください。濡れた手で触ると滑る可能性もありますので注意が必要です。
- 小さなお子様との作業: 作業中は、小さなお子様が作業場所に近づかないように、安全な場所で見守っていただくか、別の部屋で待っていてもらうなどの配慮をお願いいたします。工具や材料の誤飲、怪我のリスクがあります。
- 使用する材料の安全性: 塗料やボンドなどを使用する場合は、必ず製品の安全基準を確認し、お子様が口にしても安全なものを選んでください。
完成品のポイントと応用
完成した踏み台は、洗面所での手洗いや歯磨き、キッチンでの軽作業、靴を履く際の簡易ベンチなど、様々なシーンで活躍します。シンプルなデザインなので、お部屋のインテリアにも馴染みやすいでしょう。
応用として、側板の高さを調整したり、天板のサイズを変えたりすることで、異なる高さや広さの踏み台を作ることも可能です。また、側板と側板の間に棚板を追加すれば、スリッパや絵本などを収納できる機能的な踏み台にアレンジすることもできます。お好みで色を塗ったり、ステンシルで模様を入れたりするのも楽しいでしょう。
まとめ
今回は、カット済み木材とドライバーだけで簡単にできる、初心者向けの子供用踏み台のDIY方法をご紹介しました。難しい工具や技術は不要ですので、DIYがはじめての方でも安心して挑戦いただけたのではないでしょうか。
ご自分で作った踏み台は、既製品とは違う愛着が湧くものです。お子様の成長に合わせて、ぴったりの踏み台を手作りする喜びをぜひ味わってください。安全に十分配慮しながら、楽しいDIYの時間を過ごしましょう。この経験が、皆さんの次のDIYへの一歩となれば幸いです。